名医と迷ランナー第11話
更新日:2015年10月10日
ちょっとブレイク・・・!?
第5話「自己紹介2」で「一流アスリートでもない一般人が、日常生活に支障がないのに特定のスポーツのために手術をするという事は、患者自身の術後背負うリスクへの覚悟は必要ですが、同時に医師もその責任を背負うのだと感じました。」という話をさせていただきました。私自身このことは、健康づくりにおいても同じだと感じています。
医師や運動の指導者は、身体を動かすことを勧めて事故になればその責任を問われる場合があります。しかし、身体を動かさないように勧めてもその責任はほとんど問われることはありません。少し極端な文章になるかもしれませんが、このことは、痛む足腰を動かさないで代謝系疾患やロコモティブシンドロームのリスクを高くして消極的な人生を送るのか、動かすこと自体のリスクを背負っても治療やトレーニングに取り組み、よりアクティブな人生を積極的にめざすのかの違いです。人生の豊かさの定義は個々人により異なると思いますが、その基礎として日常生活活動能力の維持、中でも「立てる」「歩ける」能力の維持は、極めて重要な要素です。
当然多くの方は後者を望むのですが、現実的にはそう簡単ではありません。理解のある医師やメディカルスタッフ、トレーナー、施設・設備、仲間などの環境が揃って、初めて継続した努力として実践可能になります。
皆さま方にとって十分とはいえないまでも、岩崎安伸先生がこの環境を整えた上で、メッセージとして皆さまにお伝えしているのが『めざそう「アクティブライフ」』だと感じています。またこのメッセージは、岩崎安伸先生を含めた私たちスタッフに向けたものでもあると理解しています。
改めて岩崎安伸先生のメッセージを引用させていただきます『めざそう「アクティブライフ」』。皆さまにロコモティブシンドロームとメタボリックシンドロームについて理解し、その予防に取り組んでいただき歩行能力を維持し、健康増進やアクティブライフを継続し、ご家族や友人・仲間との生活を楽しみ、そして更には地域の絆づくりや町づくりに繋げていただければ幸いです。
「アクティブライフ」は、個人を豊かにすることはもちろん、家族・次世代を豊かにし、社会全体を豊かに導きます。
正直、色々思うこともありますが(笑)・・・、岩崎安伸先生は「迷ランナーの私にとって最高の名医です!!」(第5話)と同時に、「迷トレーナーの私にとっても最高の名医です!!」
次回、ポイント練習としてのビルドアップ走と練習計画について考えていきます。