名医と迷ランナー第19話
更新日:2016年2月10日
大切なフルマラソン後の休養!
年に1度の大切なレースも終了しました。結果は・・・前回書きましたが、年度当初に立てた計画の60%程度では残念ながら戦うことはできませんでした。(*_*;
さて、まだまだシーズンなのでレースを計画されている方もおられると思いますが、私は一応オフシーズン、休養期!! 1ヶ月程度はゆっくりしたいと思います。
・・・というよりも、ゆっくりします。ゆっくりすることが大切です。!(^^)!
その理由は、フルマラソンの完走は、命を削って走っているからです。100%、イヤイヤ200%身体に悪いからです。第14話ではオールアウト(走)について解説しましたが、概ね30km以降のエネルギーの供給が間に合わない状態で、骨や筋肉に過度の負担をかけて走り続けると、筋骨格系だけでなく消化器系や循環器系にも過度の負担をかけていることになります。
例えば、フルマラソンに関係なく軽い肉離れを起こしたとします。肉離れが完全に修復されるのは概ね4週間かかります。骨格筋細胞であれば、約3週間程度で新しい細胞に作り変えられますが、他の身体機能等の関係において適切に機能するようになるのに、さらに約1週間程度、合計で約4週間程度と考えられています。つまり、4週間以内に過度の負担をかけ過ぎると細胞の修復を妨げます。その結果、再び肉離れを引き起こしたり、完全に修復できない状態を繰り返し、身体機能全体の低下を引き起こしてしまいます。
ここでは、筋肉を例にとって話を進めましたが、フルマラソンを走り切った後は、例え筋肉痛が和らいだとしても骨、消化器系、循環器系そしてメンタル面においてもその機能は壊れた状態もしくは壊れかかった状態です。ですから全く自覚症状がなくても、身体もこころも最低4週間程度は積極的に休養することが大切です。
とは言っても、何もしない完全休養をお勧めしている訳ではありません。
ストレッチ体操をしながら筋肉痛が消失したら積極的な休養として、その後体調をみながら軽めのジョギング、ハイキング、水泳やサイクリング等々、自分自身が一番リフレッシュすると思う運動を始めましょう。できれば、シーズン中には取り組むことのできなかった種目や内容がお勧めです!
・・・などと、しっかり休むつもりで本ブログの原稿を用意していたのですが、2月28日の東京マラソンに招待して頂だいたので走ってきます。正直なところ、狙ったフルマラソン終了後1ヵ月以内のフルマラソン出場は、疲労や故障を招きやすい最悪のパターン。十分注意して東京観光をしてきます!!(^O^)